第79回ル・マン24時間耐久レースは夜間の走行を迎え、現在スタートから12時間を迎えた。夜10時40分にアウディ1号車は激しくクラッシュし、長いセーフティカーランが行われ、アウディ勢は現在トップを走る2号車だけが残っている。
サルテ・サーキットは夕闇を迎え、残り2台となったアウディR18 TDI勢とプジョー908勢は異なるストラテジーで周回。順位はピット作業のたびに変動していたが、現地時間で午後10時40分、ミュルサンヌからインディアナポリスに向かう高速域で、1号車アウディをドライブするマイク・ロッケンフェラーがGTEプロクラスの71号車フェラーリをオーバーテイクしようとした際に、激しくクラッシュしてしまうことに。
激しいクラッシュにより1号車アウディは原型を留めないほどに破壊。ドライブしていたロッケンフェラーは、セーフティクルーにより病院に運ばれることに。また、ガードレールも激しく破損したため、1時間以上セーフティカーが出されることなった。
この1号車のリタイアにより、アウディ勢は2号車ただ1台となるが、マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ組がトップを維持。しかし、9号車/7号車/8号車の順で3台が残るプジョー勢がピタリと追走。トップ争いはこの4台に絞られている。
ガソリンエンジン勢では、序盤から激しいレースを展開するペスカローロ・ジャッド16号車と、12号車、13号車のレベリオン・レーシングのローラ・トヨタが総合5番手~7番手を争っている。
LMP2クラスは、グリーブス・モータースポーツの41号車ザイテック・ニッサンがトップ。48号車、26号車と2台のオレカ03・ニッサンが追う展開で、ニッサンエンジン勢がトップ3を占めている。昨年総合優勝を飾ったストラッカ・レーシングのHPD ARX-01dはリタイアとなった。
LM-GTEプロクラスは、74号車コルベットがトップを堅持。AFコルセ、ラグジュリー・レーシングという2台のフェラーリ458がこれを追う展開となっている。BMW M3勢はやや遅れを取り始めた。
( 出典: オートスポーツweb )