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プジョー中央ショールーム

住所〒104-0053 東京都中央区晴海2-5-24
晴海センタービル1階
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TEL03-6228-2011

営業時間10:00-18:30

定休日毎週水曜日
>営業日カレンダー
※年末年始・ゴールデンウィーク・お盆期間は定休日以外にもお休みを頂く場合がございます。
※2025年4月30日(水)・5月7日(水)・5月14日(水)は休業日とさせていただきます。2025年5月3日(土)~5月6日(火)はショールームのみ営業しております。

アクセス方法車でのアクセス:
首都高速10号晴海線「豊洲出口」から約3分
首都高速都心環状線「銀座出口」から約10分

電車でのアクセス:
都営地下鉄 大江戸線「勝どき駅」A2出口より徒歩約8分
ゆりかもめ「新豊洲駅」より晴海大橋を渡り徒歩約10分

都営バスでのアクセス:
都03/都05/東15/錦13「晴海3丁目バス停」より徒歩約3分

[Info] スピルバーグがフルデジタル3Dで見せるカーアクション!-『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』

[2011/12/01]
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街を爆走する「プジョー302」の大迫力
今の映画って、こんなあり得ない映像を作り出すことができるのだ。フルデジタル3Dの世界では何でもありである。『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』は、巨匠スティーブン・スピルバーグが満を持して撮った初の3D作品だ。ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』が3D映画の隆盛を用意したが、その後作られた作品は期待はずれのものが多かった。はやりなので取りあえず立体にしました、という体のものが続出したのだ。『タンタンの冒険』は、3Dの新たな可能性を引き出した。スピルバーグは、エンターテインメントの追求に関しては手を抜かない。
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『未知との遭遇』が公開されたのは1977年のことで、34年もたっている。もはや古典と言ってもいいだろう。あの作品にオマージュをささげた映画が、今年たてつづけに2本公開された。『スーパー8』と『宇宙人ポール』である。『スーパー8』の監督J.J.エイブラムスは1966年生まれだから、11歳で『未知との遭遇』を観たはずだ。『宇宙人ポール』のサイモン・ペグとニック・フロストのコンビはもう少し若いから、テレビかビデオで観たのかもしれない。どちらも、スピルバーグ愛がパンパンに詰まった映画だった。


そこに、御大が3年ぶりの登場である。これは盛り上がるだろうと思っていたら、なんだかそれほどでもないみたいだ。映画サイトの「見たい作品ランキング」でも、『リアル・スティール』に負けちゃったりしている。どうしたことだろう。
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「プジョー302」(1938年)「プジョー402」の縮小版という位置づけで、セダンとクーペ、カブリオレがあった。1936から38年まで販売された。
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世界的人気コミックの映画化
「タンタン」シリーズは、1929年に連載が始まり1983年まで24冊が刊行されたコミックである。ベルギーのエルジェによる作品だが、80の言語に翻訳され3億5000万部を売り上げているという世界的な人気作品なのだ。日本でも福音館書店から全作品が販売されている。少年記者のタンタンが世界中を駆け回り、さまざまな謎に挑みながら冒険を繰り広げる筋立てだ。


プロデューサーのピーター・ジャクソン(『ロード・オブ・ザ・リング』の監督)は、子供の頃からこのシリーズのファンだったという。今回の作品は、『なぞのユニコーン号』『レッド・ラッカムの宝』『金のはさみのカニ』の3冊のエピソードをもとにしている。
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タンタンのトレードマークは、ニッカーボッカースタイルと前髪がぴょんとはねた髪型だ。演じているのは、美少年俳優のジェイミー・ベルである。丸顔のタンタンとは似ても似つかないが、フルデジタルだから心配はいらない。


俳優は「ボリューム」と呼ばれるステージで演技を行い、100台ものカメラがその動きを捉えてデータ化していく。コンピューターでキャラクターと合体させ、3Dの映像に変換するのだ。そう言われても仕組みはよくわからないのだが、このパフォーマンス・キャプチャーという技術のおかげで、リアルな空間をスクリーン上に作り出すことができるらしい。
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悪役のサッカリンはダニエル・クレイグ、ドジな刑事コンビのデュポン&デュボンはニック・フロストとサイモン・ペグが演じているが、もちろん風体は本人たちとは全然違う。デジタル時代の演技というのは、従来とは定義が違ってくるのだろう。タンタンの助手たる愛犬のスノーウィは、本物の犬が演じているわけではない。完全なデジタルデータだ。
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登場するクルマで年代を推定
ブリュッセルの露店でユニコーン号の模型を買ったタンタンは、伝説の財宝をめぐる争いに巻き込まれ、拉致されて船の一室に監禁されてしまう。そこで出会ったハドック船長とともに、財宝のありかを求めてモロッコへと向かうのだ。場所は明らかにされているのだが、年代ははっきりと示されていない。ただ、登場するクルマを見れば、ある程度の推定はできる。冒頭に書いたプジョー302のほかに、「シトロエン2CV」「シトロエン・トラクシオン・アバン」「ルノー4CV」が街を走っている。モロッコでの戦いには「ウィリス・ジープ」も登場する。この中で販売された時期が最も遅いのが2CVの1949年だから、ざっくり1950年代の設定だと考えればいいのだろう。


サイドカーやプロペラ機も出てきて、みんな立体映像で暴れまわるからすさまじい臨場感だ。3D時代には、カーチェイスの撮り方も変わってくるのかもしれない。目に突き刺さるような効果ばかりを狙った3Dは観ていて疲れてくるが、奥行きを表現する使い方もある。スピルバーグは両方の特質をうまく利用し、激しい動きとめまぐるしい視点転換で3Dの利点をフルに引き出している。キャメロンもうかうかしていられない。


どうやらこの作品には続編があるようだ。今度は制作と監督が入れ替わって、ピーター・ジャクソンが監督することになるという。ところで、娯楽作としては文句のつけようがないのだけれど、この映画にはひとつ弱点がある。原作はフランス語だが、これはアメリカ映画なのだ。だから、フランスの名前を英語読みすることになる。タンタンのつづりは「Tintin」だから、ちょっとマズい読み方になってしまうのだ。主人公のセリフを聞いていると、思いっきり「マイ・ネーム・イズ・ティンティン」と言っている。気になるようなら、吹き替え版で観るのがオススメだ。

(文=鈴木真人)

出典: WebCG


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タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密
『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』
12月1日(木)より全国ロードショー
配給: 東宝東和
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