こんにちは、大庭です。
晴れると真夏の暑さが降り注いでくる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は昨日のお休みに、金沢文庫に行って参りました。
(金沢区在住の私、近所なので、良く行くのです。)
(金沢)北条氏の菩提寺である真言律宗称名寺。
仁王門から…
ここだけ別世界な浄土式庭園に出て、
緑豊かな金沢三山(金沢山・稲荷山・日向山)を眺めながら、
阿字ヶ池の左手を回ってトンネルをくぐると…
神奈川県立金沢文庫がございます。
「金沢文庫」は、鎌倉中期に北条一門・金沢北条市の北条実時が、
収集した和漢の文書を保管する書庫、つまりは私設図書館のようなものを
造ったのが母体となって発展したそうです。
現在は神奈川県が、中世期の貴重な文書や書画仏像工芸品を受け継ぎ、収蔵・管理しております。
(↑)実時さん。知性を感じさせるお顔立ちをなさってます。
伊豆の小豪族だった北条氏が、並み居る東国武士団の中で(権謀術数を駆使しながら)のし上がっていけたのも、
武だけでなく、こうして文も重んじたからではないかと愚考したり。
実際、金沢文庫の印が押された文書類は、中世~近世にかけて武士に珍重され、各地に散逸していったそうです。
只今、県立金沢文庫では、このような企画展が開催されております。
貴重な(重文級の)書画・陶器・彫刻が多く展示されておりましたが、
とりわけ目を引いたのが、鎌倉期の十大弟子像。
鎌倉時代らしい、写実的で生き生きした描写で、
眺めていると今にも動き出しそうな迫力でした。
(どれがサーリプッタでどれがアナンダで…と言うのは
判りませんでしたが…)
他にも、元時代は竜泉窯の青磁なんかもあり、眼福にあずかることしばし。
しかしこれが、特別料金無・入館料250円のみで見られるのは、安い!!
(↑)仁王門の吽形像。
もし、横浜へお出かけの際は、ちょっと足を延ばして日本の中世を偲ぶのもよろしいかと。
称名寺周辺の山々は「称名寺市民の森」として1時間程で回れる
ハイキングコースになってもおります。
頂上の八角堂からは東京湾の素晴らしい眺望を楽しめます。
歴史と自然に触れ合いに、是非、行ってみてください。