こんにちは、大庭です。
晴海の昔を辿るシリーズ第二弾は、「東京国際見本市会場跡」です。
私の子供の頃は、東京モーターショーと言えば、東京国際見本市会場、通称「晴海」で開催しておりました。
私は横浜なので、モーターショーの時は、竹芝から船に乗って晴海まで通ったものです。
昭和34(1959)年に完成した東京国際見本市会場は、同年に当地で初の(第6回)東京モーターショーを開催しました。
東京モーターショーは、以後昭和62(1987)年の第27回まで22回連続してここ「晴海」で開催される事となります。
「晴海」は、各館が独立しており、連絡通路がなかったため、雨の日なんかは会場内の移動が大変だった思い出があります。
しかし、子供の頃の私にとっては、夢と憧れのクルマを間近で見る事ができる心ときめく場所、それがここ「晴海」でした。
モーターショー以外でも数々のビックイベントが開催され、最盛期には年間600万人以上を集客した東京国際見本市会場ですが、寄る年波には勝てませんでした。1980年代の終わりには、施設の老朽化などの理由で後継の国際コンベンションセンター構想が浮上し、平成8(1996)年の東京ビッグサイトのオープンと共に、惜しまれつつも閉場しました。
そして、現在。
東京国際見本市会場跡地は清掃工場となっております。
当時の面影を残すものは殆どありません。
また、来る東京オリンピックでは、このあたりに選手村が建設される事となり、ますます過去の様相はかき消されていきます。
清掃工場に併設される小さな公園の中に、かろうじて昔ここが国際見本市会場だった事を伝えるメモリアルがありました。
丸いドームは「東館」。「ガメラ」なんて呼ばれていたなぁ…と、しばし往時に思いを馳せる大庭でした。